高級時計でも中古であれば手頃な価格で買えることが多いです。ただし、安いからといって闇雲に購入すると後悔することになりかねません。しっかりコンディションを確かめたうえで決断することが大事です。とはいえ、多くの一般人はそのような知識を持ち合わせていません。そこで今回は、ロレックス中古を買うときに意識すべきポイントを紹介します。

文字盤の状態を詳しくチェック!

文字盤はロレックス中古で特に劣化が気になりやすいポイントです。焼けが発生している可能性が高いので、できるだけ細かく見るように心がけましょう。多かれ少なかれ焼けが進行しているのは当たり前です。倉庫で保管でもしていない限り、避けられない現象だと思ってください。紫外線などの影響を受けているほど、色あせた状態になっています。ただし、焼けは必ずしもネガティブな要素ではありません。ヴィンテージ品として扱う場合は、程よい焼けがあると貫禄が感じられるという解釈で価格がアップするケースも見受けられます。

ですから、自分が購入するときも、焼けがあるという理由で回避したほうが良いとは限りません。見たときに格好いいと感じたら買っても良いでしょう。また、古すぎる場合は別の注意が必要になります。ラッカー塗料が使われている文字盤は、20年ぐらい経過するとひび割れてしまうことが珍しくありません。少し見た程度では分からなくても、薄いひびが入っているケースもあります。気付かずに買ってしまうと、使用しているうちにひびが目立ってくることも十分に考えられます。それゆえ、製造された年をチェックすることも重要です。

ガラスの傷やコーティングの具合を確認!

次にチェックするのは文字盤を覆っているガラスです。風防と呼ばれることもありますが、現在はガラスという呼び方のほうが定着しています。一口にガラスといってもバリエーションは豊富です。ロレックス中古に使われているものは、高級で丈夫なものが一般的となっています。チェックの際に気を付ける必要があるのは傷の程度です。ガラスの本体のなかで縁の部分は特に欠けやすくなっています。装着して日常生活を送っていると、気付かないうちにいろいろな場所にぶつけてしまうからです。ちなみに日付部分を拡大するレンズも細かな傷がよく付いています。フラットな面に関しては、ひっかかれたような筋が残りやすいです。

さらに、傷だけでなくコーティングの状況を見ることも忘れてはいけません。傷だと思っていたら、実はコーティングが剥がれた後だったというパターンもあります。コーティングは保護だけが目的ではなく、光の反射も防ぐために施されています。ガラスの裏側の分に関しては心配しなくて良いですが、外側の分は経年劣化しやすいの十分にチェックしなければなりません。ホワイトの蛍光灯の光を当てたときに、強く反射した場合はコーティングがなくなっています。

ケースやブレスレットの劣化にも要注意!

ケースの部分もしっかり確認しておくことが望ましいです。大きなへこみがあれば買うのはやめておいたほうが得策です。なぜなら、細かな傷は後からでも消せますが、手で触って明らかに分かる規模のものは修復が困難だからです。また、ケースが破損しているということは、過去にそれだけ強い衝撃を受けていると考えられます。その際に、内部の機構が大きなダメージを受けている可能性が高いです。

メンテナンスを済ませた後に売られているはずですが、ずさんな管理をしている店舗も稀に存在します。精密な部分に関しては後からコンディションを見極めることは困難です。そのため、実際にメンテナンスを担当した人に詳しい状況を聞いてから判断したほうが良いでしょう。さらに、ブレスレットについても状態を確かめておくことが大事です。金属でもたるみが発生していることは珍しくありません。たるみの具合は使用の仕方によって大きく変わります。腕に強く巻いて使っていた場合は伸びやすくなることが一般的です。ケースを持って横向きにしたときにブレスレットは曲がります。その曲がり具合が極端であれば、顕著にたるんでいる可能性があるので注意しなければなりません。

どれだけ素晴らしい腕時計でも、年月の経過によって新品の頃とは違った状態になっていきます。それはロレックス中古も例外ではないので、購入する際はさまざまな観点からチェックすることが欠かせません。上述のポイントを踏まえておけば、後悔するような品を選ぶリスクは避けられます。慎重に確認して納得したうえで購入しましょう。